またもや、ヨーロッパでテロ事件が起きた。
フランスも、ドイツも、ベルギーも、そして今回はイギリスも。
「テロに屈しない」と声高に叫んでも、敵はするりと包囲網を
切り抜け、各地で恐怖をまき散らしている。
テロ。
あの2001年のNY同時多発テロから、16年になるが、
ここ最近、同時ではないが、テロは確かに多発している。
いろんな要因がある。
以前より、社会がより憎悪に満ちているのだ、その表現が
このような形になってしまうのだ。と、思うと現代社会は
とても悲しいと胸がつぶれそうになる。
が、このことに慣れてはいけない。
「また、テロか」と日常的なものとして感じてはいけない。
あってはいけないことが、起きているのだ。
ひとつ事件があると、それを反復報道されることで、
テロは人々の脳裏に刷り込まれていく。
この報道を見て、とらえ方は人それぞれであることにも
注意が必要だ。
犯罪を見て恐れる人と、興味を持つ人もいる。
知れば慣れる。
知らなければ、真似はされない。
今の情報化社会では、知ることが容易で、真似も可能。
だから、あってはならぬことにさえ、人は慣れてしまう。
どうか、人間が鈍感で無神経な動物に退化しないように。
テロの報道を見ながら、心からそう願う。