初の、父娘珍道中。

父と二人での外出。
子供の頃から、数えるほどしかない。
でも、その1回1回をよく覚えている。
なぜか子供の頃の、父とのお出かけはショッピングセンターや
柳ケ瀬にあったデパート巡りなど、
ウィンドショッピングが多かったようだ。
目的なしの時間つぶしのような時間であった。
大人になってからは、二人でということはあまりないが、たまに
モーニングにつきあうぐらい。
二人で旅をするなんて、記憶にない。

今回、ちょっとしたきっかけで、父と小旅行することになった。
父が好きな知多半島の旅館での1泊2食の旅。
実家に迎えに行き、いろいろな乗り物を乗り継いで、太平洋側の
海にたどり着く。
普段、母と一緒にいるときの父と違って、なんだかおとなしくて
でも、静かに喜んでいるような感じ。
電車、バス、船・・。いろんな乗り物を乗り継いで目的の宿に向かう。
「昔はこんなに家がなかった」「島が見えてきた」などなど
見えることをそのまま言葉にするだけの、たわいもない
会話であるが、ときに乗り出して窓から外の風景をみようとしたり
父ってこんなに社会に興味津々で、いろんな目で世の中を見て
楽しんでいるのだということも発見。
そして、次から次から何かをしようとする私に、
「そう、気を使わんでいいよ」という。

遠くに行ける体力気力があるうちに、
機会があれば、ちょっとだけ無理をしてでも
いい思い出づくりができれば、と思う。

宿に着いてから、
母に「旅館に着いた」
とメールしている姿も、ほほえましく・・。

思い出はたくさんあった方が人生が豊かになる。

アッシー君でい続けてくれている父に、
運転以外の楽しみをもってもらえるように徐々に
・・・とも思っている。

たまには、親ひとり子一人の旅も、またよし。
もちろん両親そろっても、またよし。

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