無理が効く人が、効くうちに。

がんと闘う知人。もう10余年、親しくさせていただいている。
病状は不安定で、移動距離も年々、無理が効かなくなっているようで、
お元気なときは、東京でも、新潟市でもライブに駆けつけていただいた。
最近は、CDで楽しんでいただく、その人のために書いた歌詞を
書で見て楽しんでいただいている。
なんとか、ライブを生の演奏をもう一度聞いてもらいたい。
この2年ほど、そんなことを思い始めていた。
前回お会いしたときに
「近所の公的施設に、ピアノが来たんですよ」
「じゃ、雪の季節が終わったら、そこでコンサートやりましょ。
そう、雪解けコンサートです」
と言っていたのを、しっかり覚えていてくださって、そろそろ・・・の気配。
時間がなかなかとれないけれど、それでも何とか会いに行って
元気なうちに、小さな夢だけれどそれを叶え、
少しでも元気になって、長生きしてほしい。
私は、まだ今は無理が少しは効く。そう無理できる人が無理できるときは
無理しないと実現できないことがある。
今は、お世話になってきた方へ、どんなお返しがちゃんとできるか
が私の課題だ。
最終新幹線でかえって、翌日が始発の新幹線であっても、車内で
仮眠すればいい。
無理するときはする。後悔しないために。
とにかく、あの方が喜んでくれることがうれしい。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク