生まれて半世紀余り。いろんな方に、さまざまなことを教えていただき、見守っていただき、
助けていただき、今ここにいる。
どれだけの先生にお世話になってきたことか。
幼稚園にはじまり、各学校・・・。ピアノ、エレクトーン、習字・・・。
生徒学生の頃の先生たち、
今も顔が浮かび、さらに連絡をとっている方は、もう数えるぐらいしかないし、
もうこちらが行方不明ということもある。
そして学生時代よりも長くなった社会人時代。
ここで出会った先生も、本当に多い。
マーケティングの先生、そして会社の上司も、私にとっては大切なありがたい先生だ。
今一番、恩師と思うのは、先のブログも出てきた三人の父のひとりでもある、元上司だ。
若いころ、プレゼンに行くときの服装、営業としてのふるまいについて、
決して厳しい物言いをせず、京都人らしくさらりと言われるが
凄みがあり、その人がいうことは絶対という威厳があった。
大学の先輩という共通点もあり、マーケティング、ジャーナリズム、印刷、アートなど
自分が今興味をもつジャンルの多くについて、知識が豊富で、なんでも知っておられて
よく勉強されているなあといつも感心していた。
今回会ったときも、
「今日、丸善にいってきたわ。」
と買ったばかりの本を見せてくれる。すると、偶然にも自分も興味をもっていた
本だったり、読んでみたいと思う本で、80歳を過ぎても、読書を欠かさず、
世の中をきちんと見ながら・・・。
問題意識を持ちながら、学びを忘れず、そして「いい感じ」で生き続けておられる。
そう、いくつになっても、ダンディな上司だ。
恩師。
人生において、恩師がいてくれることは、本当にありがたい。
恩師には感謝し、できる限りのお返しをしなければ。
それは元気に自分らしく、教えていただいたことを生かし
頑張り続けるということ。
「もうすぐ20周年やな」
「いえ、今年の9月で19年ですよ」
よく人のことまで覚えておられる。これもその上司について感心する
要因だ。
俺が私がではなく、さらりとかっこよく。知的であれ、生涯マーケッターであれ。
恩師を忘れず、がんばらねば。
そして、自分はいつか、誰かにそう思ってもらえる人になれるか・・。
まだまだ足りなくて、一生追いつけない。