「絵になっていましたから」

写真学生
応援している企業さんのお店が、新潟市内の情緒あふれる商店街の中にある。そこを訪問し、
すぐに戻らねばならないところ、商店街に出ている野菜売り場に惹かれて、ついつい買い物をしてしまう。仕事中でも野菜を普通に買わせてしまう!のが新潟のまちだ。
とんがらしの吊るした商品があり、食べ方を聞いたりしていると、背後に何か存在を感じる。ビデオカメラとマイクをもっているぞ?なんだ?この商店街を取材しているのかしら?
買い物をして、さ、行こうとすると、声をかけられる。「ちょっとインタビューいいですか?」「へ?何?何に使うの?」どうやら、新潟大学の学生らしい。映像の勉強をしており、街中に出て取材や撮影の実習をしているようだ。何を聞くのかと思ったら「今日は何を買いましたか?」「ここへはよく来ますか?」などの質問。聴き方も、内容も初々しい。
付添の方がしっかりフォローされていた。「なんで、私を撮るの?」「買い物しているところが絵になっていましたので・・」どうやら、お店のおばちゃんとのかけあいが、それらしかったようで・・。学生たちがあまりにかわいらしかったので、「ちょっと代わりに君たちを撮らせてよ」といって撮った1ショット。喜んでポーズをとったりするところもいい。名前は板垣樹くんと、宮本一輝くんの二人。しっかり名前も書いて教えてくれる。
「そのうちブログに書くかも」「まじっすか。チェックします」と盛り上がっていた。
地方のちょっと懐かしい商店街の素朴な買い物風景を、若者がいい絵であると選び取ってくれることがうれしく。彼らの将来が楽しみだ。でも、撮ってくれた私の買い物姿は決して、人様に見せられるものではなく・・・であったのだが。

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