東京暮らしはもうかれこれ、23年間を過ぎた。
30歳の4月、まさに会社の異動、女性初の転勤だとか周囲がなんでも
「女性初、男女平等」と騒いでいた時代のこと。
もちろんこの異動には
「東京に企画部門作ろうおもうんやけど、どうですかね~いきませんかね~」
てな感じでの内示、
そこで
「いやー、転勤は困ります~」
とか言っていたら、今の人生はなかった。
「東京か、よっしゃ。行ってみるか」と思って、
と二つ返事で上司の内示を受けた、あのときの自分の潔さと、
と同時にいざ、京都から東京へ引っ越す間の何ともいえない葛藤が
今となれば懐かしい。
あのとき、
生活を変えるなら、今だ!と決断したはずだ。
何か変えなければいけないと迷っていた時代でもある。
変えようと思ったから、行動できた。
なんとなく周囲が変わっていく、それに合わせて、なんとなく
自分も年老いていくというのは嫌だ。
無意識に変わっていく部分はもちろんあるだろうが、人生のステージは
自然に変わるのではなく、自分の意志で変えることに意味があると思っている。
世の中は変わる。世の中を変えるのはたやすくないが、
自分のことは変えることができる。自分次第で。
何か新しいことを興すには、変えなきゃいけないのだ。
変えようと努力した結果、予想外のことが変わることもあるが、それはそれでよい。
とにかく、人生を人任せにしない。
自分で変える、自分で生きる。
この方が生きごたえがあるはずだ。
と、勝手に信じている。
何かを変えることで、何かもついでに変わってくるはずだ。