演劇の世界では、これまでかかわってきたビジネスの世界といろいろ
違うとところがあり、とても勉強になった。
ひとつの劇団がひとつの作品を公演する場合、
自前の役者ももちろん起用するが、他の劇団から
役者を借りてきたり、それ以外からも協力を
得たり・・・たまたま飲み屋で知り合った役者
を起用してしまう・・なんてこともあるようで
とにかく、その期間にそこで公演するその作品の
ために生まれるユニットなのだ。
会社のように永続的に一緒にそこで働く仲間なのではなく、
アメーバのように、次々と作品ごとに出会い、散り、
また違う出会いがあり・・・という有機体なのだ。
たとえば練習期間が1ケ月、本番が1週間であれば
5週間の組織だ。
一緒に作品を成功させよう。という目標のためだけに
存在する。ともに協力する。
誰かがセリフを間違えたり、何かミスをすると
失敗してしまうので、お互いに厳しく、そして
助け合い作品を一緒に創りだすのだ。
まさにプロジェクトということだ。
このやり方はとてもいい。
劇にあった役者がいるし、役者にあった作品があるのだから。
巨大な劇団は別であるが、
小さな劇団の場合は、お互いに助け合って、お互いのプロジェクトを
成功させるために、協力しあっている。
各劇場で配るチラシも、お互いに助け合う。
お互いに集客の手伝いをする。
この協力体制も、なかなか勉強になる。
お互い様・・一緒に成功させよう。
人の絆が、ひとつの作品を盛り上げていくのだ。