演ずる仕事に学ぶ。

元気いっぱい、表現豊かに表現する役者たち。
一生懸命演じて、作家のダメ出しを熱心に聞き、
役作りに没頭する。
稽古の帰り道は、みな寡黙に駅に向かう。

とにもかくにも、ひとり一人が自分の役づくりに真剣だ。
当たり前のことではあるが、その真面目さに感動する。
演ずる仕事というのは、自分と違う人間になりきることだ。
改めて、面白い仕事だと思う。
いろんな役ができるということは、いろんな人生を生きられること
でもある。
今回、役者が役者である場面と、素に戻った状態と両方見ることで
見せる仕事、見られる仕事、演ずる仕事のむつかしさとやりがいに
ついて改めて考えさせられる。
私もある意味、演ずる仕事をしている。
だから、とてもわかるし、刺激になる。
ただひたむきに、いい作品を一緒に作るという
素晴らしきチームワーク。
回を重ねるごとに、息が合い、個性が程よく光って、
稽古中なのに、涙がとまらなく、困った。
「中ノ嶋ライト」、本番まで一週間を切った。

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