アメリカという国が泣いている。私にはそのように見える。
唐突に、権力を乱用して(に見える)の実力行使と、それに対する抗議。
何度も訪れたNYの空港での人々のデモの様子・・。
自分がその対象国の人間でなくて良かったでは済まされない、
日本にもありえない強硬策を、「わが国のため」という大義をかざして
言ってくる日も近いと思うと、穏やかではない。
お隣の大国ボスのインパクトある言動、発信は毎日世界中のトップニュースに
なり続けている。今や世界を脅かす怖い存在、何を言い出すやら・・の連続。
そして、
フェイクニュースなる虚偽の報道という、従来であればありえなかった情報の操作・・。
人々は何が本当か、嘘かもわからない状況に陥りつつ、自分の身の安全を守ろうと
必死になっている・・・それが今のアメリカをとりまく社会の動きのような気がする。
もはや、正しい広報は機能せず、無責任な拡散コミュニケーションが社会に不安をもたらして
いると感じる。
混乱があちこちで起きている。
これは今、はじまったばかりだろう。
これからもっと予測できないようなことが起きる。
おそらく、攻撃される相手側も何か起こすだろうから・・。
そんな危機的な状態をどう生き抜くか、あるいはこのい暴君のような
政治を見ながら何を学び、生かしていくのか。
混乱のあとに起こること、生まれること・・・悪いことがいろいろ
思い浮かぶが、そこで立ち止まっていてはいけない。
この事態をうまく収めるには、正しい意見・考えをまとめる力、
あるべき方向へ自体を向かわせる、まさに民主主義に基づいた
真のリーダーシップが必要だ。
もし、今のトップが混乱を引き起こすことが目的でないならば、
きちんとプロセスを踏んで、人々に理解を得ながら、
進む方向へみんなを導かねばならない。
アメリカは、アメリカンドリームが体現できる、自由と夢の国。のはず。
いろんな人を受け入れ、その人たちががんばって生きていける、
家族を養うことができる・・。だから、意欲ある人たちがアメリカに
集まってきたのだ。
国境も大切かもしれないが、人の心とそれが一体にならねば
憎しみの壁にしかならない。
アメリカという国は、どっちへいくのだろう。
自分が可愛いと、それを先に言う人は、結局は周囲から愛されなくなる。
プッシュするばかりでは、モノも人も動かぬ。
ニューヨークは私が四半世紀前に、初めて訪れた海外都市で
元気をくれた町であった。
どうか、これからも変わらぬ街でいてほしい。
混乱が穏やかに収束される日が早く来るように、心から願っている。