最近といっても、半年以上前の出会いになるが、いただいた刺激を忘れることが
できない・・そんな家族経営の事業者さん。代表の息子さん63歳、お母さん88歳・・・
4名での事業者平均年齢は70歳を軽く越えている。
実はその代表には、昨日オンエアのラジオにも出演いただいたが、
定年後に起業され3年目とのこと。
もともと専門学校でIT系の先生をされていたが、定年後に家族全員でできる
事業を・・ということで、退職前から研究。そしてその方のお母さまが40年前
から家族やご近所さんのために作り続けてきたシソ味噌の製造販売をついに、
事業化された。
お母さまは88歳で現役。家族のための食品が、今や世の中の皆さんに喜ばれる
商品になり、このたび地元紙にも大きく掲載されたことで、問い合わせや注文が
増えたとのこと。
シソがたっぷり入ったこのお味噌、なかなかおいしく、わが家でもおにぎりの具
として利用させていただいている。
どこがいいか。キクちゃんというお母さま(おばあちゃん)の気持ち、また母を
思う家族の気持が味にしみ込んでいるような感じがするところ。
いただくたびに、おふくろの味を思い出すのだ。
もちろん、これは実際、その息子さんやお母さまに会ったからより一層
感じることなのだろうが。商品だけ知っている以上に、それを作っている人を
知ることで商品への愛情が湧いてくるものだ。
お母さまに先日お会いする機会があったが、とてもチャーミングで元気で・・。
自分の母親より10歳以上年長であるにも関わらず、すごい人がいるもんだと、
感心しきり・・。
人に喜んでもらえていることが、生きがいになっているのだという。
趣味や家事で作っていた食べ物が、人に喜ばれ商品になるというのは、
とてもうれしいことだと思う。
それは40年間の継続という積み重ねの経験があったからの結果である。
こんな形の親孝行、こんな形の自己実現。
ほほえましく、みんなが元気になる商いだ。
これからみんなが進むべき、ビジネスモデルともいえる。
私もいつか、親に力が沸く、一緒に世間を元気にできる、そんな仕事も
考えたい。常々考えていることではあるが、このご家族から、
改めて、願えばできる生涯現役!ということを教えていただいた。
いつまでも、いつまでも、笑顔を絶やさずいい仕事を、暮らしを。
自分の人生は、やっぱり自分次第だ。