阿吽の呼吸ですね~♪

有名な料理長がやっているような高級料亭やお寿司屋さん。ま、高級でなくても飲食店のカウンター席に座るとこちらが緊張する。そこの板前さんたちの仕事がそのまま見えるからだ。その真剣な手さばき、目配りを見ていることが楽しいので、カウンター席は親しい人との会食に最適だ。へえ、こうやって創るんだ。同時にこんなに注文入ってきたら。あれこれ段取りしながらだから大変だ、あ、鍋から火が・・・などなど見ていて飽きないものだ。
そこで大切なのは厨房内のコミュニケーションだ。もし料理長が若い人をどなりつけたり、言い合いになったりしては、料理がまずくなる。丁寧な言葉づかいで、気持ちいいやりとりこそが、食事の味を引き立てる。今回お邪魔した赤穂のお店は、夫婦ふたりできりもりされている。ほとんど余計な会話がない。でも、きちんと敬語で気持ちいいやりとり。お二人ともが一生懸命に美味しいものをせっせと作り、出し、お客さんをもてなす。地元のお客さんには親しい言葉で、慣れない遠方の客にも丁寧に、そして帰り際に地元のお菓子をお土産につけてくださる。思わず「素晴らしい、阿吽の呼吸ですね~。見ていて気持ちよかったです」というと、ご主人はちょっと照れながら「そうですか~♪」と返してくれる。夫婦一体となり、がんばって
やっておられる姿を頼もしく拝見。親しい人、信頼できる人との呼吸感は仕事の場面では武器にもなるものだ。

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