子供のころから、落語の良さもわからないうちから、「笑点」で身近な存在に
感じていた歌丸さんの体調が心配な今日この頃。
そんななか、
新人落語家へアドバイスをされている様子をテレビで拝見する。
しんどくても、熱心に後進の咄家たちに熱心に落語家としての心得を
話されていたのが印象的。
そのなかで一番勉強になったことば。
「お客さんを笑わせようと思ってはいけない、笑っていただくのだよ。」
この「笑っていただく」という目線、姿勢にこの方の芸人魂全てを感じる。
以前、ライブのときにお客様が笑い、泣けるステージにしたいと
思いながら準備、練習をすると書いたことがあったが
「笑わせたい、泣かせたい」と思っていたような気がする。
泣いていただく、笑っていただく、喜んでいただく・・それが仕事の基本だ。
より細くなられた歌丸師匠が、一生懸命に後輩たちに説かれていることを
私も一緒になって勉強させていただく。
姿勢で芸も変わるはず。
師匠のご回復を心からお祈りする。