春に胃がんがみつかり、手術をした母。あれから半年の検査となった。術後、驚くほどの回復力、前より元気になったのではないか?と周囲が首をかしげるほどに、本当に元気、元気。食事を一度に摂れないため、バッグにいつも一口チーズを入れて持ち歩くようになった習慣以外は、まったくの健康人のように見えるが、検査となるとちょっとびびってしまう。元気そうにしてはいるが、実は・・ということにならないようにと。検査当日、「病院の先生に、『検査は高校受験みたいやね。もっとも私は高校行かずに大学行ったからわからんけど・・』と言って笑わしてきたわ」という報告。生まれてどの受験もしたことがないはずのに、何を言うのかな、この人は?検査のときに冗談言えるぐらいだから、ま、大丈夫かと思いつつも、結果が出るまで、内心心配。本人も同じであっただろう。そして結果当日の夕方。「どうだった?」「大丈夫だった。」「良かったねえ。高校受かったのと同じだね」と言ったら、電話口で笑っていた母。癌の定期検査は受検のようだとたとえるのも母らしい。が、受験していないのにたとえるから、尚母らしい。これからもずっと受験生の気持ちで、気を付けて長くがんばってほしいと思う半年検診であった。