年を越すということ。

この時期になると、世界中で寄付活動がより一層盛んになる。
救済軍?という団体が街角で寄付活動をしているのも、毎年年末恒例の
行事のように思える。
10年ほど前だったか、外国の企業の日本法人の方が、クリスマスには
パーティーはしないで、ホームレスの慰問にみんなに行きます。と
ちょっと誇らしげに言われていたことが印象に強く今も残っている。
正直いいことではあるが、なんでクリスマスの時だけ?いつでもやれば
いいのに。と斜めに思ってしまった自分がいる。
いつでも、人助けをするべきだと、気が付いたときにすべき、なのが
本来の姿だと思うが、年末はとくにそういった気運が高まっている。
おそらく、この年を越せない人たちが社会に大勢いるからだろう。
日本は一見豊かで、やれ、クリスマス、やれお節料理、やれ・・と
消費拡大するこの年末ではあるが、おもちも買えない人もいる。
という現実も目をそらしてはいけない。
人にとって、無事にお正月を迎えることができるのは、幸せな
ことなのだ。そのことができる現実にまず感謝をしなければならない。
年末、いろんな場所で寄付活動、チャリティ活動を目にするたびに
社会の格差や、不運な方のことを想うと胸が痛くなる。
ちゃんとしたところへは寄付をする、お役に立つようにする。
詐欺には気を付ける。
とにかく、年末、平和に過ごし、心がわくわくできる状態に
感謝したい。
無駄に消費をすることが、年末なのではない。

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