タンゴを演奏するミュージシャン、ダンサー、歌手、そして劇に出演する役者たち。
この1週間、何度涙を流したことだろう。
言葉がわからなくても、ストーリーがどうであっても、
自分の心をわしづかみにするのは、どれもこれも、その人たちの真剣な集中した
演奏、演技に対してだ。
うまいとか下手といった技術ではなく、全身全霊でパワー放出している人に
ノックダウンされる感じだ。
どんな無名なアーチストであっても、どんな若い、どんな年老いた人でも
関係ない。
すごい集中力で観客を引き付けることができる力が、芸の力なのだと思う。
目の前で、生身の人間が生命を削って演じている姿は、汗を流している姿は
共感できるものなのだ。
ここがアニメ、映画とは違う。
生きている人間が、目の前で命を燃やしている姿に感動するのだ。
そうなれ、そうなろう、そうなれる。
と思ってみていると、ますますこっちも燃えてくるものだ。