市場は最高の観光地、そして学び場

仕事でよく築地界隈に出かけるが、普段は時間がないため場外市場を歩くこともなく、ただ道路でやたら観光客らしき人、外国人が多いな~と遠目に見ていたが、たまたま時間があり、市場の中を通ってみる。月曜の午前なのに、なんだこの賑わいは!と驚くほどの盛況ぶり。
年末といってもまだ師走でもない、おせちでもないのになぜ?見るとほとんどが観光客であり、アジアからの観光客よりも欧米人の散策ぶりが目に飛び込んでくる。いやー、築地は今や東京有数の観光地とは聞いていたが本当だ。各店には「NO PHOTO」と英語のPOPから、英語のメニューもあり、また接客も英語という店も少なくない。またなんといっても試食がさかん。まずは食べさせる。海外のマーケットもよく歩いたが、試食をさせてくれる店は少ない。日本はやっぱりおもてなしの国なのか、珍しい食品が多いため試食なしでは売れないせいか、とにかく玉子焼やほたてまで試食させてくれる。大盤振る舞いの市場である。
混雑する狭い通路を、搬入用の車が入ってくる、そこはまさに市場という感じで、緊張感もある。調味料や乾物を扱うお店に入ってみた。やけに空いている。「久しぶりにここへ来ましたけど、昔に比べてすごい人ですね。観光客ばかりですね」と店番をしていた男性に声かけてみるとその人は「そういう人たちには来てほしくないんですよね。」と意外な返事。市場を利用するのはプロであり、地元の人であるべしという考え方だろうか?確かに一見地味な調味料のお店だと観光客や海外の人が押し寄せるということもなく、恩恵が少ないのかもしれない。
アメリカでよく見る巨大な体格の男女が半袖で歩いていた。どこから来たと聞いたら、アラスカの近くだと言った。向こうは厳しい寒さなのに、まるでリゾート感覚で市場散策か。
私も実は海外に行くとマルシェを見るのが好きだ。そこの国の食事情がよくわかり、自然と人の関係もわかるからだ。それにしても、月曜の午前のあの賑わい。ここだけアベノミクス?
ちょっと惑ったがおもてなしが光る素敵なNIPPONを発見。東は築地?西は錦?やっぱり市場は面白い。写真

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