スマートなジャーナリストと彷徨うマスコミ

木村太郎さんのトークを久しぶりに見聞きする。
なんでも、アメリカ大統領選挙について2年も前からトランプ氏が勝利すると
言い続けてきた論客のひとりだ。
最近はこのことで、これまで以上に取りざたされているようだが、
何十年も前に、NHKニュースの解説をきいても、なかなか国際的で
スマートな方という印象、また最近では東京新聞に書かれているコラムを読みながら
独自の視点でちゃんとした調査をされている方という印象をもち、
最近では数少ない、まともなジャーナリストだとますます好きになった。

なぜ木村さんがトランプ勝利を予測できたかということに、
今になって、マスコミはじめ(笑)世間の目が向けられている。
そんな今も、木村さんは自然体で淡々とされており、またいうべきは
いう、斬るべきは斬るという潔さもあって、改めて尊敬の念を抱く。

どこかに媚びようとか、最近のネットニュースのように、
間接的な入る情報でもっともなように、体裁を整えるのではなく、
カラダを張っての現地取材。調べ上げている。
マスメディアの良さは、取材をちゃんとしているという点であるが
木村さんは、日本のマスメディアが目を向けない、現地のニュースソースを
きちんと独自ルートで発掘されていたようだ。
もちろん、単純なひとつの方法ではなく、真を求め、探し続けることを
し続けた結果の答えだったと思う。
ネット社会だから、洪水のような情報から、より確かなるものを
探し当てる力こそ、マスコミ力。それを木村さんは時間をかけて
信念をもって実行し続けたのだ。
調べ続けることは重要だ。
しかも世界を左右する重要な案件について。
マスコミとジャーナリスト。
この関係についても、改めて考えさせられる。

周囲に振り回されず、きちんと判断できる人間になるための
道を学ばせていただいた感がした。

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