初めては出会ったのは京都で。10年以上前のこと。美容業界でのキャリアを積まれ、
全国各地に移り住み、そして東京で3年。
出会ったときは、本当にかわいらしかったが、今や一人前の美しいエステシャンだ。
アーユルヴェーダも学んでくるとインドやスリランカにも単身で修行で行ってきた
り、ちょっとワーキングホリデーにと南半球まで行ってきたという行動力ある
人だ。時々連絡がとれなくなり、また現れる。そんなこんなの10年。
彼女はこのたび、東京を離れ、久しぶりに故郷の岡山方面へ戻るという。
それを聞き、最後の勤務日に仕事場に出向く。
最後の東京での仕事に、彼女の客としていたかったから。
そして、初めて京都で出会った日のことを思いだしながら、
カラダのメンテをしてもらった。
本当に彼女とは公私ともにいろんなところへ互いに出没した。
そして、「わたし、東京へ出てきてしまいました~」と驚かせてくれたのが昨日のよう。
「今度は、岡山へ行くからね。あなたも岐阜のライブに来てね」
という約束。
東京で親しくしてきた人たちのなかで、地方を向いて動き出し始めている人がいる。
ああ、時代が動き始めている。
先をわかる人が、感じる人が東京を卒業していく時代・・・の到来。予感がする。
ふと、彼女の東京最後の仕事場である、都庁を前に、新宿を見てみた。
まさにTOKYOだ。ここを夢見て、みんなやってきた、そして、いずれ出る。
東京の秋。そう、都市にも四季がある。