アメリカ大統領選挙がいよいよ迫ってきた。
この1年間、メディアをこれほどまで騒がせる選挙戦は過去に
記憶がない。
この選挙戦というキャンペーン。まるで現実の話ではなく
ワイドショー・エンターテイメントを見ているような、内容で
あった。
8年前、オバマが黒人初の大統領になるときのドラマチックな
演説などとは縁遠い、ネガティブキャンペーンで、本質的な
話がなく、それでもどっちがいい、こっちを支持すると
決めてしまえるアメリカ人もなんだかな~と、海のこちら側で
見ている方がひやひや・・。
もちろん、アメリカの善良かつ懸命なる国民の中では
今回の選挙のレベルの低さ、また将来への不安が広がって
いるようだ。
NYに住む知り合いからも、嘆きのメールが舞い込む。
そんななか、政治やジャーナリズムを学ぶアメリカの若者が
今回の選挙を教材として見ていることを知り、興味をもった。
これではだめだ。どういう人が政治家に向いているか、
自分たちはどうすれば良いかについて、危機感をもって
学んでいるようだ。
そんななか、あるニュースのインタビューで観た若者の
声。「理想の政治家とは?」の質問に対し「自分の
国だけでなく、世界のことを考えられる人。世界を平和に向かって
つなぐことができる人」という答えがあり、思わず拍手を
したくなった。
理想の政治家。残念ながら、日本にもいなさそうだし、
他の国も・・・。ではあるが、この奇妙な選挙を大人たちが
必死にやっているのを横目で見ながら、若者たちが真剣に
考えていること自体、まだまだ世の中捨てたものじゃないとも
思った次第。
理想の政治家とは。本当の意味で、世の中のために尽くす人。
国民のことが本当に理解でき、自ら火中の栗を拾う人が
できる人。
残念ながら政治屋ぞろいの日本。
このアメリカのおかしなキャンペーンを見ながら、これで
いいのか?と真剣に考えてほしい。
若者にとって、すべてがいい教材であるように。
若者が諦めたり、自殺しないように。
いろんな現実を教材として、生かし、理想の世の中に
なるようにがんばってほしい。
と、奇妙な隣国の世紀の大接戦を見ながら、思った次第。
決して、他人事ではない。
パフォーマンスが違うだけだ。