散歩をしながら、久しぶりに神保町の古本屋街に出向く。
探したい本があったから。
ネットで簡単になんでも探せる時代というけれど、
実はそうとばかりともいえない、というのが本探し。
古本屋を地道にまわることで、探し物や思いがけない
潜在的な探し物、お宝に出会うこともあるのだ。
残念ながら、探している遠藤周作の本にはまだ出会っていないが、
代わりに、フランシスコザビエルの渡来450記念誌なるものを
発見。これは古本屋だからこそ、巡り合えるもの。
前回は、織田信長総合辞典なるものを発掘した。
本屋にいると、学生時代のころを思い出す。
お金もないのに、そんなに読まないのに、本を探すこと、古本屋の
何とも言えない知的な空気に触れることが好きで、自転車でよく
百万遍に行った時代。
今はもう手放した漱石の全集から、今ももっている哲学書などなど・・。
神保町の古本屋にいる時間、しばし30年以上昔の自分の知的欲求
がよみがえり、俗世にまみれず、もっと勉強しなければという
気持ちになってくる。
そう、時々は神保町、百万遍へ。
手のひらのなかで、簡単に答えを得るだけでない、奥深い知の探検を
もっと楽しみたい。
さて、そのフランシスコザビエルの記念誌は、ずっしり重い。
背筋を伸ばして読まねばならない。
次のステージでの楽しみが、またひとつ、増えた。