ネット時代の世論形成

昔は選挙でも、何でも一方的な発信が基本。
人びとはそれを熱心に受容した。
街頭演説も、ポスターもそれなりの意味があり、新聞記事を読み、
政見放送などを見ながらその人や政策を判断。
組織力がある候補者は、その人脈で票集め。
これが昔からのニッポンの選挙スタイルだったと思う。

それが今や、ネットの時代となり、、、。
いろんな立場の人が、それについての意見を出し合うものだから、
見えないうちに世論が変わっていくということにもなっている。
論点はそこだけじゃないはずなんだけど・・と思っても、ある1点だけが
集中的にチェックされて、その一言で民意が動いてしまうこともあり・・。

広報とは世論形成であるといった人がいるが、まさにネットでは
それが容易にできてしまう、ある種の怖さがある。

またトータルに観るのではなく、部分的に見て全体を判断して
しまう傾向もあるかもしれないのも、個人的には気になるところ。

日本だけでなく、アメリカも同じこと。
ネットというメディアに、翻弄されながら、注意深く発信を
していかねばゴールにはたどり着けない。
何が正しく、何がそうでないのか。
見極めが難しい昨今、見る目だけはきちんと養っておきたい。

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