どこでモノを見るかですべて違う。

上海在住の知人と数年ぶりに会う。意図的にも、意識的にも何年か中国へ足を運んでいなかった間に上海は変わったという。私が足繁く通っていた時代に比べて、落ち着いたという。
格差も昔ほどないと言う。日本のメディアが報じているほど、中国はひどくない。と知人は言う。言論統制、ネット制限などあるように思っているが、そんなのはない、みんな自由に国のことをときには批判したり、自分の意見を言っているよ。と言う。本当?と思わず思ってしまう。
香港の問題についても、あまり気にかけていないご様子だ。香港は香港で解決するでしょうという感じだ。さすが大国に住んでいるせいか?
どこに住み、何を見て生きているかによって、モノの見方は変わってくる。
彼女は、日本に留学もし、単身赴任で生活もしてきたから、中国だけで日本を見ている中国人とはかなり違う。日本のいいところもよくわかっているのだ。どうやら娘さんも日本人と結婚した。お互いの国の違いを理解しているからこそできる国際結婚だ。
何事も知っている、体験していると、世界を俯瞰してみられるのかもしれない。
しばらく、中国に対してちょっと懐疑的な自分であったが、そればかりでもなさそうだと
少し見方が変わった。おそらく、彼女は少し昔の表現を借りれば、中国社会で勝ち組で生きてきた人なのだろう。両国の良さをわかっている人が両国を結んでいかねば。
国同士がどうであれ、友情は変わらないものだと思い、また時間を経ても国民性は変わらないものだとも痛感。

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