空で踊る、応援団。

立ってピアノを弾き、歌い出す。
オリジナル曲になると、なぜか自分の頭の上に踊る人たちの存在を
感じる。これはあくまでも私の妄想であるが、でもその像がくっきり浮かぶ。

何人かが、輪になって、私の歌にあわせて、笑顔で踊っている。
まさに観覧車のようにくるくるとみんな、回っている。

その輪になっているのは、もう会えない友人・知人たちだ。
彼たちは生前知り合いではないはずであるが、今は私の頭上で
手を繋いでいる。みんな友達になっているのだ。

作家のあの人も、俳人だったその人も、アーチストの彼女も
そして昨年末、今年初めに亡くなった人たちも・・。
皆、私の歌にあわせて踊っている。
「ほら、がんばって~♪応援していますよ~」
といっているようだ。

ここ何年か、演奏中に、このような絵が浮かぶことが増えている。
悲しいのは、毎年そこに加わる人が、ひとりふたり・・・増えていること。
なんだか、これこそ、曲になりそうだ。

彼ら彼女らは、間違いなく私を応援してくれている。空の上から・・。

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