前を向いて、上を向いて歩こう

日本中が、いや、世界中が下を向いている。
最近、そんなことを感じ、歩きづらい、そこにいづらいと思うことがある。
都内では駅でも、車内でも、ほとんどの人々がスマホと向かい合って
いる。歩きスマホは、あのゲームの発売からしばらくして、だいぶ減ったと
思うが、駅のアナウンスは相変わらず、その禁止を促している、
そんなことまで言われないといけない世の中になったか・・・。
日本だけではない、アメリカに行けば、もっとみんな下を向いている。
その人のスマホの先には、誰が写り、誰がいて、どんなコミュニケーションを
しているのだろう。
電車の中でほぼ全員がスマホを見、うつむいている静かな空間に紛れ込むと
とても不思議な感じがする。隣にいる人がどんなパニックになっていても、
誰かがドアに挟まれる事態になっても・・・みんな自分の世界にいるため
助けてくれないのかもしれない。

つながることの利便性と、そこから生まれる平和な孤立化・・・。
下を向いているときは、思考回路はどのように動いているのかわからないが
少なくとも、私自身の経験では、
前を向き、世界と向き合う。ときには上を向いて空を仰ぐ・・
そんな解放された瞬間に、希望がわいたり、ポジティブな発想も沸いて
くる。

ときには、永六輔さんの、坂本九さんの、あの名曲を胸に
空気を大きく吸ってみるのが良いのでは。

人がどこを向いていようが、私自身が前に進むため前を向き、
明日に向かうため、上を向きたい。
それが気持ちいい。

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