出張先のわが食卓

出張が続くと、外食ばかりというのも正直しんどい。
どこかで簡単に買い物をして、ホテルで仕事をしながら・・というのも
日常的な選択だ。
早くすべきことをして、早く休まねば・・。
そんなに毎回毎回、誰かと会食というのも
さすがに出張が多いと、ハレ感もなくなり、まずは普段どおりの
仕事を外出先でこなすということが優先となる。
美味しいものは、おかげさまでいろいろ食べてきたから、
と、出張先の食事もいつしか日常的な時間となってきた。

それでも、行きつけの店、応援したい店というのはいくつかあり、
そこには意識して顔を出すようにする。人もつれていき、一人でも行く。
とくに、無理のきく店はわが家のように、帰ってきたよ。という感じで
顔を出す。
黙っていても料理が出てくる。
おもてなしをしてくれる。
たわいない話もする、店主だけでなく、スタッフとも気軽に話す。
何か珍しいものや、スタッフが喜びそうなものがあれば、差し入れることも日常だ。

出先にわが家の食卓があるのは幸せなこと。
経営が気になって、応援しようと思っているうちに
気が付けば通っているような感じになったのであるが、
どこの街にも、「わが家」のような店があるのは、うれしいことだ。

無理を言いあえる、信頼だけでつながっている。
感謝しあえる、認め合える。

お客とお店の関係でも、家族のようにもなれるものだ。
やっぱり、これからのマーケティングは「関係」づくりだ。
もちろん、関係と利益はなかなか・・。
そんなところも、通う店から現実の厳しさを知る。
できる限り、応援し続けよう。
私も応援していただいている。まさに良好な関係は
お互いさまなのだ。

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