64歳の新たなスタートに心からエール

仲間からの紹介で知ったある居酒屋のご主人。大の野球好き。巨人ジャイアンツをこよなく愛し、またご自身も地元で野球チームの監督をされ、世話役をされている。
いつも明るく、でもどこか哀愁をおびている横顔が気になるところもあった。話し始めると人生は野球だ~といった持論を交え、真面目な生きざまを語ってくれたり。。。。初めて会ったときから内側から伝わってものがある不思議な人。一見、どこから見ても健康なのに、実は大手術をし、その後セルフコントロールしながら、自分の命が長持ちするように自重しながら、大切に生きておられる姿に頭が下がる。
そのご主人がこのたび、長年営業されてきたお店をたたみ、転職されるという。
閉店前にどうしても、あいさつがしたくて訪れた日、他のお客さんもおられず、今後のことを少し語ってくれた。「今はいえないけれど、1年後に、これまでお金がないから結婚できないと言っている若者たちに、うちへ来いよ!といえるように、がんばりたいんです。それが私の次の夢ですね。なんといっても人生80歳ですから。これからです!」なんて、語ってくれた。
お会いしたのはわずか3~4回。たまたまアンチジャイアンツだと知らずつれていったお客さんもありで、いろいろあったけれど、私のラジオ番組に出ていただいたときのトークは最高の元気人で、リスナーからも大好評だった。
この日本社会では、64歳だといえば定年で、ややもするとこれからの人生を惑う人もおられる今日、今から目を輝かせて、がんばろう!とされているその横顔はあまりにまぶしく、素敵だ。
この方に出会えて、病気と闘いながら生きておられるその強さを見て、自分の未熟さ、甘さを痛感する。サダオさんのネクストステージに、心からエールを送りたい。またお会いしましょう。長年の居酒屋人生、本当にお疲れ様でした。

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