地球も、時代も廻る、回る。

中島みゆきがヤマハのポプコンで衝撃デビュー。「時代」という曲は
当時小学6年か中学1年だった私には、まずはそのメロディと歌詞の
わかりやすさが印象的で、気張らず、堂々とギターを抱えて歌う
あの姿にあこがれた。いつか、そのうち私もポプコンに出るぞ!と
思いながら、同じヤマハの音楽教室に通っていた。
そんな「時代」が今、とても懐かしい。
あれから約40年。その後、一世を風靡した「つま恋」も、遂に
営業を終了すると聞き、ひとつの「時代」の終焉を思ったり・・。

子供のころは、歌詞の意味もわからず歌っていたが、年を重ねる
ほどに、中島みゆきだって若かったのに、そんな年齢で
達観したような大人の歌詞がよくかけたものだ~、凄い才能だと
今になって、改めて感心する。

そう、最近、やけに「時代はめぐる、時代は回る」ということを
感じることが多いのだ。
自分の存在は、ある小さな時代の中の、ほんの小さな小さな存在でしかなく
その時代でじたばた生きる。
歓喜し、苦悩しようが、時間が経てば時代は移る。
そしていつか「そんなことがあったね~、あったらしい」
と後になって思い出したり、思い出されたりするだけのこと。

時代。
最近は、あの時代はよかったね。あの時代はどうだったのかな?
あの時代があったから、今がある・・。
なんて、もっぱら回顧主義的になることも多いが、
今の時代も日々移ろい、そして変化していく。

未来に生きる人から見たら
「ああいう時代もあったそうだ~」
とロボットに話しかけている・・
なんてことになるのだろう。

苦しいことがあったら、「時代」を口ずさむことにする。
言いも悪いも、
地球とともに、時代も廻っているんだから・・。

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