ずっと前に、「一番の好物はたまごがけごはん」と、どこかに書いたことで、
ある方から、親しみをもっていただいたことがあった。
「それを知って、親しみが湧いた」と言っていただいたような・・。
もうあれから10年経つが、年々、好きになるのは昔に食べていたものだ。
結局は野菜の浅漬け。そしてごはんに玉子、味噌汁・・。たまにはかっこよくいえば、韓国風にチゲ風に味噌汁をかけていただく玉子ご飯は、今でもやっぱり美味しいと思う。
おそらく、私が新潟に生まれていたら、子供のころからもっとおいしいものを自然に食べているだろうから、もっと口が肥え、わがソウルフードはもっとレベルが高い?ものになっていたかもしれない。
現実には、濃尾平野で育ったわが身。兼業農家で育ったわが身。結局は上記のような食べ物にプラスというぐらいが、私にとって懐かしい味なのだ。
新岐阜駅の立ち飲み屋で食べたおでん、はじめて買ったあこがれのフランスパン・・。それからいろいろ食べ続けてきたけれど・・高くて美味しいは当たり前。庶民的で、素朴なものが、一番だ。
野菜を切りながら、心を整える日もある。
シャキシャキ、とんとん…。ソウルフードが音からもよみがえるのだ。
子供の頃の食生活は大切だ。
ジャンクフードを食べさせる親でなくて、お百姓の娘が母で、ほんとうに良かった。
結局はソウルフード。
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