高齢化社会の象徴。

天皇のお気持ちの表明。映像で見てはいないが、その言葉を新聞等で拝見した。
大変な勇気をもたれての行動だったろうとお察し申し上げる。
天皇という立場、役割を背負っていきるその運命にある人にしかわからない
ご苦労を背負って生きてこられていることを改めて感じるとともに、
高齢化が天皇制にも影響を与えていることも感じた。

天皇の年齢。親と同世代だ。
いつもその献身的、慈愛に満ちた活動やお言葉を映像や記事で見るたびに、
お年なのに大変だな、えらいな。と感心しながら
そのご夫妻の姿と国民にかけられるお言葉。
その言葉数は決して多くないけれども、思いやりにみちた表現に
その存在感の重さや大きさも感じる。
直接お会いしたことはないが、お会いした方たち、お見舞いを受けた
人たちにとっては生涯忘れない思い出。
その瞬間に、深い感銘を受け、元気と勇気をいただいたことだろう。

象徴としての天皇。という生き方、お仕事。
ボケていては、体力がなければそれは継続できない仕事なのだ。
今回、一人の人間として、ごくまともなお気持ちを表明された。
ひとえに周囲に迷惑をかけないように。
の配慮であり、ご自身の意志による勇気ある行動。

定年というのがなかった天皇制。
でも、まさにひとりの人間である以上、その人生を悔いないように生き、
まさにそのクライマックスを迎えるのが一番の選択。

もう十分にお仕事されてきたので、もうお休みになり、ゆっくりと・・。
親たちが、老後を楽しむように、
気楽に過ごしていただく・・・のがいい。

天皇になった選ばれた人にしかわからない苦悩。
象徴という生き方について改めて考えさせられる。

どうぞ両陛下とも夫婦仲良く、お元気で長く生きていただきたい。

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