話題と実体。

トランプさんが、アメリカ大統領になる可能性が出てきた。
えらいこっちゃ、ほんまかいな?と思いつつ、
いつの間にか、こういうことも現実化していく社会にも
驚きをもつ。
隣のボスが誰になるかは、こちらの国にも大きく影響するわけで
ちょっとハラハラしながら、アメリカの選挙戦を見守る日々。

選挙はキャンペーンであるから、まさにプロモーション。
自らを知ってもらうためのクロスメディア作戦、イメージの
創出。このプロセス自体が、THEアメリカだ。
トランプ氏が有名になったのはメディアの使い方がうまいからという
説がある。悪い面も含め、彼のきっぱりした自己主張が、現状変革を望む
ターゲットたちに伝えわっているのだろう。
彼は話題になること・・をかなり意識して、さまざまな行動をとっているようだ。

話題になることは、まず大事。話題になれば、まずは成功。
この考え方はわが国ではどうだろうか?

日本でも今、選挙に向けてメディアがさまざまな話題・ゴシップをまき散らしている。これが誰かを落とし込めるため・・にも見えなくはない。
そして、この話題は、肝心な政策とか行動の中身ではなく、
その人自身の誹謗中傷のものが多く、そこは感心しない。
とくに週刊誌・夕刊紙は悲しいぐらいに・・・だ。
しかし、話題にすることで商売になるために、それが仕事だからメディアは書く。

それらの話題に振り回されず、自分でしっかり情報を吟味し、いい選択をするようにしたい。

話題になればいい、ではない。
話題と生活、人生は別次元なのだ。

もちろんマスコミがときに世の中の膿を出してくれることもあるのだが・・
引きずり下ろすためだけの道具になっているのでは、本来の役割を果たしている
とは言えないと思う。

政治家もジャーナリストも、話題ありきではなく、内容で勝負、中身が大事。
そしてそこからのメッセージを受け取る私たちも、ふらふらしないできちんと
自分の考えをもって臨むことが大切だ。

話題は常に拡散するだけで、実体とは別物だ。
キャンペーンの底にあるもの、その人がもつ本当の才能を
きちんと見極めなければ。

話題はすぐ消える。話題ですぐ消される。まだまだマスコミの力は強い。

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