やりようを考えよう。

ピアノを弾くのがちょっと怖い。
歌の伴奏程度のピアノは全然問題ない。
アルゼンチンタンゴはまだ思い切っていけないところもあり、恐る恐る・・・。
でもなんとかいけるか。
ショパンのノクターンの後半。思わぬ高音へのオクターブに移動した際に
力が入らない小節があり、ぐにゃっとなる。
こういうことか。
腱鞘炎の影響が出ているのがわかった。

それでも無事に弾き続けられる方法を模索し、しばらく以前のように
弾き続ける・・・が、あとで手首が痛くなる。

ピアノを練習していて腱鞘炎になったのではないので よけいに
悔しいが、
それでも現実を受け留め、やりようを考えていかねばならない。

不具合を自分でカバーしながら、なんとかやれるようにしよう。
痛いからやらない。では自分で納得できない。

もっと重大な病や怪我で体に不具合、不調な状況でも乗り越えている
スポーツ選手も演奏家もいるではないか、と自分に言い聞かせる。

それでも、悔しい思いで床に就く・・。
夜中に目が覚める。
何気なくテレビのスィッチを入れたら、なんとブエノスアイレスの町が映りながら
ジャズピアノが流れる環境ビデオのような通販番組が流れていた。
アルゼンチンとジャズの組み合わせは違和感がなくもないが、
ミッシェル・カミロのピアノなので、自然にも聴こえる。
夜中寝ぼけながらも、リズムにあわせながら、幸せな気持ちで
懐かしの街並みを目で追う。
ジャズか~。あのタッチなら問題なく行けそうだ。
こっちにも少しふってみるかな。
夜中に新たな希望が湧いてきた。
やりようがある、その気があれば。

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