いろんな組織、コネクション、いろんな機械、道具・・。
世の中には自分を生かしてくれるもの、コトがいろいろある。
いずれも自分ではない、他者である。
人は自然に、他者に助けられ、支えられ、生きてきた。生きてこられた。
周囲のおかげは、忘れてはいけない。
一方、
その周囲、他者の存在が当たり前になると、自分の本当の力が
見えないときもある。
だから、ときには単独で、ときには素手で勝負する機会をもちたいもの。
小さな例であるが、
人前で話をするとき、勉強会をするとき、演奏をするとき。
パソコンやマイク、立派な音響機器・・・。
演出や装飾ももちろん大切であるが、テーマや相手によっては、何も使わず
素手で、自分から湧き出る力だけで表現してみるのも良い。
先日10名ほどの勉強会では、
予めレジュメも用意せず、アドリブで、パソコンも使わず、ただ1台の
ホワイトボードだけおいてもらって、話をした。
そして1時間話し続けた。
皆さん、一生懸命耳を傾けてくれ、何を話したかもよく理解してくれていた。
それがわかる感想を全員からいただいた。
そして、講演の最後に、アカペラで歌った。
すると、ある人が鳥肌が立ったといった。
そう、生の力はそこだ。
人が人に向かい合うとき、エネルギーが伝わる。
アタマだけでなく、心や、さらには皮膚にまで染みることもある。
素手で伝える力を身に付ける。
意識していないが、多くの人と本気でぶつかって生きてくると、
他者に依存しない生き方をみつけることができるのかも
しれない。
五体満足であるだけで、道具をすでに持っているのだ。
まずは、
自分というツール、メディアをよく活用しよう。