「あっちゃん」と呼ぶ女性がいる。新潟で自費出版の会社を経営されている。女性だけのスタッフというなかなか先取り、でも自然体。そして創業から15年も経つ実力派の会社だ。
先日その会社にお邪魔し、その女性スタッフのみなさんに講演をさせていただいた。
そのときの感動は、先日のブログでも少し触れているが、その後、改めてお礼状や、社員の方の寄せ書き!そして、お菓子などなど・・・が入った郵便物が届いた。
出張から戻り、その小包みを開け、皆さんの感想やメッセージを読みながら、ああよかったよかったとその時のことを思い出し・・。そしてその小包みの中にみつけた小さな透明袋。
何が入っているんだろう?なんとまあ、手につけるサポーターだ。しかも色はほのかに、マイカラーの紫色に染まっている。
私が腱鞘炎だということを知る、あっちゃんが調達し、なんと、いかにもサポーターそのままだとおしゃれに見えないと思ったのか、そのサポーターを自分で染めてくれたのだ。
「いかにもサポーターだと野暮ったいので、筆で染めてみましたが、色むらとか出てうまくいきませんでした。夜寝るときにでもしてください・・・」という悔しそうなメッセージ付き。
サポーターを染める人は聞いたことがない。
また、紫色のサポーターも見たことがない。
サポーターはちょっと小さくて、手首にくるりと負けなかった。
こちらもちょっと悔しい。
でも、その自分のためにいろいろ考え、やってくださるその気持ちがうれしくて、
何度も何度も、エイや!と思って、試み、なんだかうれしくて笑えてきた。
やさしさが手首を染め、痛みも消える。・・・そんな感じでもある。
「ちょっと小さかったけれど、心のサポーターとしてお守りにしますね」
とお礼。
あっちゃんは、本当にやさしい人だ。
前から知っているし、わかっているし、だから講演も喜んでさせていただいたが、
やっぱり、心根から優しい人であることが改めて、わかった。それが心に染みた。
彼女は抱きしめたくなる本づくりという営みをしているが、
私はこの紫サポーターを抱きしめる。
ほほえましく、そして泣けてくる。
色むらが出てしまったときに「あちゃ~」とか焦ったかなと勝手に想像しながら。
仕事も家庭も忙しいなか、本当にありがたいこと。
いろんなサポーターをいただき、元気にがんばろうと思う。
世界にひとつの贈り物。やっぱりうれしいものだ。
それにしても、紫のサポーターは、ちょっと恥ずかしいけれど、なかなか!クールだ。