あの永六輔さんが亡くなった。
子供の頃から、マルチなクリエイターとして、その存在は知っていたが、今、改めて
その存在の大きさに気づく。
テレビの成長を支えてきたお一人でもあるらしいが、最近のテレビは、
つくってはいるが「仕込んでいないんだよね」と、厳しい見方もされていたようだ。
仕事に厳しく、人にやさしい人だったとの記述もあり、
そんな素晴らしい方だったんだと今、改めて知る。
作詞家としての活躍も目覚ましかった。とくに「遠くへ行きたい」や、「上を向いて歩こう」
などは今も心に深く刻み込まれている。
口ずさむと、しんみりしたり、じんわり元気がわいたり・・。
センチメンタルな気持ちから、生きるものへのエールまで・・。
人にやさしかったというのは、こういった作品からも読み取れる。
命絶えても、作品は残る。
この歌はとくに昭和を生きた人にとっては、生涯忘れられない、
みんなのレパートリーだ。
誰にでも、いつまでも歌い継がれる歌。
そんな作品を残せたら、命は永遠になる。
永六輔さんにお会いしたことはなかったけれど、今からでも遅くない
残された言葉を教材に、仕事に厳しく、人にやさしい・・・そんな
生き方を見習いたい。
心からご冥福をお祈りします。