アルゲリッチの愛娘が撮りつづけた映像で創った映画を観た。子供の頃からあまりにも著名なあの美人ピアニストは、今は73歳。彼女のどこが好きだったか・・・今思えば、あの強いしっかりしたピアノタッチだったのでは?そしてクラシックを弾いているのだけれど、どこかに秘めた情熱を彼女がたたく鍵盤の下から感じる・・・そんな不思議な音を出す演奏家で、ぴりっとしたところが好きで・・。そして彼女がなぜあのような演奏をするのかが最近、私なりにわかった。なんとアルゼンチン出身だったのだ。あまりの才能に当時のペロン首相から留学すべく、外交官であった父の勤務先がウィーンになったとのことであるため、少女時代にすでにヨーロッパの土を踏み、暮らすようになったけれども、もともとはインディオの地も混じっていると聞き、なるほどと納得した。さて、4歳のときからピアノを・・という点では自分のスタートとはそれほど違わないのに、人生はそのおかれた環境でこんなにも変わるのかと、またピアノだけの人生を歩んできた天才ならだからこその苦悩も尽きず、なんと波乱万丈の人生を過ごしてきたのか。日本でも活躍するアルゲリッチ。彼女の指は、世界の人を癒す・・。なんと素晴らしいことか。彼女とはまったく次元の違うわが人生。生まれた星が違うぐらいに。しかし、私には私の星、私の空があるという点では同じであり、また私なりの幸せや充実もある。時々天才の生涯に触れると、自分の凡人ぶりに落胆する瞬間もあるが、やっぱり自分の空を羽ばたくしかない。それができるだけでも幸せだ。さあ、自分の空を楽しく飛び描くとしよう。
頭がロマンチック〇〇・・・で妄想が膨らむこのごろ、彼女の演奏を聴きながら、パッションを備えたロマンチック、ラテンを備えたロマンチックはとても素敵だ。
私の空なりに、その世界を描くとしよう。
自分の星のもとで輝き、私の空で羽ばたく
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