がラスの天井?ジェンダー?

アメリカの大統領選が熱い。少なくとも選挙戦自体のプロセスがわかりやすい、スピーチが面白いという点では、日本の選挙より何百倍も興味深い。
個人的には最後まで戦い続けているサンダー氏に好感をもっているが、実際にはヒラリー対トランプの対決になるようだ。
さて、今回、ヒラリー・クリントンが民主党の指名候補になったことが、主要政党で女性初の指名候補ということで沸き立っているとか。これまで女性が突き抜けることができなかった「ガラスの天井」を突き抜けたなど、アメリカのマスコミは報じ、年配の女性たちからは、ヒラリーが女性初の〇〇になることは夢の実現だそうだ。そして、今回の選挙は「ジェンダー」が争点になるだろうともいわれている。
私は、この見方にはちょっと懐疑的だ。
結局、男か女か、黒人か、あるいはその他のマイノリティーか・・などが一番大切なことなのか?男でも、女でも、何人であっても、その才能・器がある人が選ばれれば良いことだ。またヒラリーは女性だからといっても、いわゆる普通の庶民感覚をもつ女性とは違う。大統領夫人というキャリアがあってこそのという背景もあるから、単純にここで、女性初と盛り上がるのはいかがなものかなと思う。国会議員の数も女性が多いとか少ないとか、そんなことも関係ない。
男でも女でも、その仕事にその役割にふさわしい人が就けばいいだけだ。
だから、社会全体が、「女性が、女性が」と言い続けている以上は、大変遅れているという感じもする。
そういう意味で、実は、アメリカも遅れているのかも・・。それに追随する日本はもっと・・である。

と今、思えるのも今は女性にとって生きやすい有り難い時代だからなのかもしれないが。これはその時代、その性に生まれたものにしかわからないことだ。
ジェンダーと社会の関係は本当に難しい。ま、いずれにせよ、世の中の変化を感じながらの選挙戦。若者の感じ方も大切にしなければ。

さて、トランプがこれから、どこまで変化するのか、も見どころだ。
誰の心をつかみたいのか。そのために何をするのか。
この何か月間、広報という視点でアメリカの選挙戦を楽しみながら勉強させて
いただくとしよう。

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