モチベーションを上げる、その「一言」

物書きは話すことも得意だということが最近わかってきた。言葉の職業だから、手で書くことも、口で話すこともアウトプットの形は違えど、伝えたいことはひとつだから、書ける人は話せるのだろう。おそらく、その逆も真のはず。
メモをとらなくても、すいすいアタマに入ってくる、90分という時間がアッという間に感じられる。そんな講義を受けた。作家の方の講義は、パワーポイントや映像をつかう人はほとんどおられず、コトバ一本で勝負しているところが潔く、これぞコミュニケーションの基本と思う。
そして時代が変わっても、コトバの力は人が人として生きる以上、最大かつ最高の武器にもなることも再認識する。
さて、ある作家さんの講義。「創作脳」についてのレクチャー。なんだかこれまで自分がやってきたこと、やろうとしてきたこと、今まさにやりかかっていること・・すべてを肯定してもらえているような内容で、わが人生、間違っていないなと思えてきたほどに、うれしくなり、勇気もわく。
その講師とは実は、2~3度、ちらりとだけ会い、名刺交換をしたことがある。
そして今回は授業を受けさせていただく。
「こんにちは。マーサです」というと、その先生は「もちろん覚えているわ」という目で合図し、「楽しみにしています」と背中を押される。そして、私の顔を見て「作家の顔になっているしね」と一言。
先の投稿も顔について書いたが、今回は自分の顔か~。
顔というのは第一印象に残るコミュニケーションツールなのだ。

実は90分の講義の内容もさることながら、この一言が私のモチベーションをかなり引き上げた。顔で決まることはないと思うが、その世界で生きている人に、同じ匂い?輪郭?形状?をかぎ取ってもらえたならば、うれしい限り。
作家の顔、作曲家の顔、マーケッターの顔、シンガーの顔・・。全部同じ顔に見えるのかそれぞれ違うのか?
とにかく、何気ない一言で、「私はできる!」と妄想を抱きはじめることができるのだ。私も、今後、誰かを一言でモチベーションアップさせたいな。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク