放送作家の先生の講義を受ける。モノ書きをしているプロが発する様々な言葉や、表情や考え方・・。わずか90分でもいろいろ学ぶことがある。
発する言葉の背景にありそうな意図などを思い描きながら、聞いているのも勉強になる。
初めての世界のことを学びたかったら、まずはそういった世界で生きている人に会うだけでも違うという。会う、見る(眺める)、聞くだけでも十分勉強になる。
人間は環境で変化していく動物だから、その世界の空気に触れることは意味があるそうだ。
確かにそうだ。スキル、ノウハウといった具体的な能力を身につける前に、まずはモノ書きをしている人にはどんな人が多いのか、どんな感じでしゃべるのか、どんな風に世の中を見るのか・・などを知るだけでもずいぶんと刺激になる。
「空気に触れる」。この経験は、実際に出向かないとできないことだ。ネット社会では、空気までは直接つかめない。
空気に触れた、その次は?その先生いわくは、次は「真似る」ことからはじめるのそうだ。
作家という世界は、感覚的な職人の世界のようだ。
ところで、この講座の良さは、パワーポイントなどを使った授業ではないことだ。書いているごとく、話している人の話をじっと聞くと想像力が高まる。とかくビジネス社会では便利なツールを使うことが当たり前になっているが、今回、まさにそうではない世界に巡り合い、その空気に触れ、そのことにまず感動している。
空気に触れる。は学びの第一歩
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