公共空間と、自分の時間。

前は車内での元気なおしゃべりばあさまと、その喧噪と無言で戦うMr.Beanのことを書いたが、車内とは話題に事欠かない移動空間だ。

先日ある勉強会で、世間のいろんな現象について議論するなか、電車の中で化粧する女性について賛否の意見が出た。私はもちろん化粧は基本的にNG、飲食も通勤電車のような並びの席ではすべきではないと思っているが、ある初老の女性は「キレイになるんだったら電車の中の化粧は悪いことじゃないと思うの~」と発言され、やっぱり世の中は十人十色だと思った次第。だから化粧する人も存在するのだ。
電車の中といえは、新幹線での過ごし方も気になる。これだけ頻繁に上越新幹線に乗ると、アルコール飲料を飲むことはまずしないようになる。駅弁なども、さらには本当は好きな練り物や柿の種など、匂いがするものは食べないし、食べているところも見られたくない。まあ、おにぎりやサンドイッチをちょこちょこというのは、時々するけれど、基本新幹線は地下鉄と同じで通勤電車であり、くつろぐことはできない。誰に会うかもしれないし、いつもちょっと緊張してしまう。パソコンも揺れが激しく体と目に悪いので最近はこのタイミングで仮眠を無理やりとるか、スケジュール調整など頭の整理に使うぐらいだ。
昔、東海道新幹線で東京~京都を出張していたころ、上司か同僚か?はたまた単独でか忘れたが、ビールを買いこみ車内でカンを開けたところ、勢い余って隣の人に泡が飛んで怒られたことがあった。あの経験もいい教訓である。車内では調子に乗ってはいけないということ。

とはいえ、人それぞれの移動時間の過ごし方がある。
良識の範囲で、周囲に迷惑がかからなければそれはよし!であるが、最近とても気になり、不快な現象。
靴をぬいで前の背もたれのラックの上や前の壁に平気で足を乗せる・・・といったことをする人が時々いる。そんな非常識なことだけは断じてやめてほしいが、その人にとっては、化粧と同様「靴ぬいで足乗せて何が悪いの?」ということだろう。エコノミー症候群対策とでも言うかもしれない。でも、そこは他の人が飲み物を入れたりする公共の場所なんだけど・・。衛生面で気になることも考えない。自分の足の都合優先。

公共の場と自分の時間。難しい。とにかく自己中人間に出会わないようにと、ドキドキして電車に乗る毎日だ。
車内教育が多すぎる日本。これは車内での問題ではなく、乗る以前の問題であることは間違いがないはず・・。

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