挑戦し続ける人の魅力

いろんな経営者にお会いするが、いくつになっても新たな挑戦を楽しく続けておられる方には惹きつけられる不思議な力がある。たとえば、新潟の山古志にお住まいの社長さん。10年前の中越地震で被災されたこの村を元気にしようと、自らが魚沼で経営する技術系の会社以外に、地元農家と東北を結び、一緒に復興!というコンセプトのもと食品事業もスタート。地元でとれた山菜と東北の海産物を活用したごはんやお酒に合う食品を開発、そして発売。その志が素晴らしく、その実直な行動ぶりも功を奏して、数々のメディアに取り上げられてきた。本業をしっかり守りながら、新規事業を地元の活性化のために・・・。その思いは365日24時間途切れることがない。そしてある日、いきなりメールが来る。「パティシエ知りませんか?できれば有名な人。ちょっと面白いものつくったので、ちょっと見てほしい」そして、いきなり私がいるであろう場所にサンプルをもって現れたりする。時としてあっけにとられる唐突に見える行動に驚くが、いやいや、いつも新しいことを考え、実行され続けているのだ。
この好奇心、探究心、行動力、面倒見の良さ・・・・。こんな元気で面白い社長さんはなかなかいないと感心する。そして自分ひとりのことではなく、地域のこと、会社のことを常に考えておられるため、人がついてくるのだ。おそらく60歳を越えておられるであろう、この社長。
挑戦を恐れず、楽しみながら生きておられる。きらきらした目が、大好きだ。地震から10年が過ぎた今、被災されても元気にがんばっておられる皆さん、前向きに挑戦を続ける方たちに心からエールを送りたい。

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