想いを筆に込める、愛の元気人。

親しくおつきあいいただいている書家がいる。長崎県出身で南魚沼在住。これまたなんとも不思議なご縁でつながっている。つい最近お会いしたときに、「こんなものを書いてみたんです」と見せてくれた書きたての書。見せていただくと、私の作った歌詞からの一部の言葉「それがわたしのう・ふ・ふ時間」「いつも心にハンカチを」という文字、そして観覧車からイメージした「廻」という文字がそれぞれ半紙に書かれている。以前から彼女は私が書いた詩の中の言葉を表現すると言いながら、あるときは1曲の歌詞「想人」のすべてを1枚の大きな作品にして、都内での展覧会に出品されたこともあったが、今回は、彼女なりに一曲の歌詞から言葉を選び取って、切り取っての作品だ。「ちょっと見せたくて・・」と、彼女は自分の作品を嬉しそうに広げてくれた。この言葉を気に入ってくださっているのか~とうれしく、また改めてそれらの言葉を凛とした書体の「書」で見ることで、言葉の意味が視覚的な世界として、より立体的に見えてくる。言葉とは文字でも音声でも表現できるが、一目見てわかる書のインパクトは他と違う。こうして、離れていても自分のことを気にかけ、表現してくださる存在という点でもありがたい。彼女のやさしい心が書にそのまま表れている。いずれの機会に、どこかで彼女との作品とわが言葉、音のコラボの世界を表現したい。これも小さなわが夢のひとつ。
世界には、マスメディアで騒がれていなくても、有名でなくても、地に足をつけ確実にしっかり生きている素敵な愛の元気人たちがいる。そんな人との出会いを大切に重ねたいと思う。改めて素敵な書家との時間に感謝。

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