仕事で出会った人、しかも専門分野が違う人。自分がまったく苦手な業界で生きている人など。共通の話題をたくさんみつけるのが大変そうな人とも時には時間をともに過ごす。自分と違う世界で生きている人と会話のキャッチボールを楽しむには、相手の話をまずよく聞くということが大切だ。とにかくどんどん質問していく、ときにはこちらからスマッシュボールも投げてみる。何時間キャッチボールができるかは、お互いにコミュニケーションの力やネタがないとなかなか厳しい。と、わかっていながら、時々自分の専門外の方とお会いしたくなる。何時間でも難しいコミュニケーションをしているうちに、それなりに見えてくることがあるのがうれしくなり、意外な答えが返ってくることが楽しくてついつい聞きこんでしまう。自分では買わない本を読むような、普段、絶対見ないようなドラマを観ているような気持ちになってくる。そして相手に対してもっと聞いてみたいと興味関心が募ってくると、あえて政治や宗教や、世界観についての話題などその人のイムズにかかわる質問をしてみる。一体この人はどんなことを考えていきているのかを知りたくなるのだ。すると、まったく自分と相反するものの見方をされていることを知り、へえ、世の中こういう人もいるんだ。とか、そういう見方をすれば確かにそうかも・・・とか、自分の凝り固まった、狭まった視野が広がるような気がする。いつも同じ価値観、共通点が多い人と会っているよりも、恥もかくことがあるけれど、まったく違うレベル、世界の人に会うことで寛容になることもできる。さっきまで許せなかった世界が、ま、それもありかと思えてきたり、自分が苦手と思っている人物でもまったく違う見え方ができ、そう見ればいいんだ~ということに気付いたり・・。とにかく違う意見を述べ合ったりすることは自分の成長に不可欠だ。日本人は意見交換をしたり、違う見解を述べ合うことは苦手のようだ。しかし違うところから、見えてくることも大いにあるから、一見苦手な人、異価値感の人とも臆せず接するが良い。世の中は人の数だけ、感じ方、価値観がある。その多様性を知らないで生きるのは、いかにも寂しい。そしてその多様性を知るのはとても楽しい。