毎朝の母とのメールは今だ続いている。国内にいる限りは毎朝6時前後に必ず送る。ほとんど分以内に返事もきており、母にとっても習慣になってきているようだ。またボケ防止の一環になっているかもしれない。でも、あまり眠い日は布団の中で入力しているのか、意味不明のひらがなが続き、打っている間に寝てしまうようで、その様子もほほえましい。母の返信に多いワードトップ3は、「ありがとう。かんしゃかんしゃ」「きょうもげんきでしあわせ」「まためいどのみやげができました(冥土の土産ができました)」だ。そして最近の返信では「毎日同じことしか書けない、馬鹿のひとつおぼえだね。あはは」という内容。確かに、毎日同じような返事・・ではあるが、結局、長生きしていると結論はシンプルになっていくのだろう。毎日起きて、食べて、動いて、話して、笑って、疲れて、眠る。結局は人生、そんなものだろう。人生が後半になればなるほど、感謝の気持ちも強くなるのだろう。生きれば生きるほど、シンプルに、そして謙虚に。それが幸せに生きられる秘訣なのかもしれない。毎日、馬鹿の一つ覚えの返信でも、ロボットではない、血の通った家族からのメッセージほどありがたいものはない。