毎年、人間関係を創り直すタフな職業

新年度がスタートして、2週間が過ぎた。前にも書いたが日本には2回新年がある。1月は個人としての新年、4月は公人としての新年度というところか。働く、学ぶ環境ががらりと変わる4月はおめでたい人もいるが、そうでない場合もある。「動かねばならない」こともあったり、勤め人であるが故に、いやといえない異動があるのも、この季節だ。この10年以上、公務員のみなさんとも仕事をさせてもらっているが、毎年この時期になると彼らを尊敬する。毎年この時期に、職場環境が多かれ少なかれ変わることに慣れているのだ。民間企業であれば、ある程度流れの中での変更、異動であるため予想もしやすかったり、組織が激しく変わることは役所に比べれば少ないと思う。上司は長年上司であるし、部下もその上司をみて育つもんだ。しかし、公務員は専門職でない限りは、大きく変わることもある、2年か3年同じ職場という条件で一緒に働くことを前提とした人間関係がはじまる。もちろんそこから長く続く良き人間関係もあるし、2年や3年の異動とともに関係が切れていく場合もある。いずれにせよ、新年度は新しいメンバーでとにかく仕事をスムーズに再開させる大切な節目である。公務員のみなさんのその対応力、引き継ぎ力は大変なものだ。自分でなくてもできるようにしておく。という準備が日ごろからされているのか、昨日までまったく違う仕事をしていたのに今日から違うステージで活動できるその年度突破力は大したものだ。10年以上そのそばで仕事をさせていただき、年度末新年度の重み、プレッシャーがこちらにも伝染するようになった。もちろん職場環境が変わったり、かかわる人が変わると気分まで変わるから、年度のこのドタバタはいろんな意味でリセットなのだ。さあ、今年度も新メンバーとも顔合わせが済んだ。この1年、全力で一緒に地域の役に立てるよう進みたい。

 

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