ここに来ると25年前の自分のことを鮮明に思い出す場所がある、私にとってのそれはマンハッタンのグランドセントラル駅前。
はじめての海外渡航は、25歳のとき。会社員になって3年生の出張。学生時代にもそれ以降も経験がなかった私にとって初渡航先であるニューヨークは、まさに海外、外国そのものであった。あれから25年。どれだけあちこちへ行かせてもらったことだろう。それは初訪問のNYでの印象がとても刺激的だったから、それを忘れることができず、その後ももっと外へ外へ・・・ということになってきたのだろう。そしてどこの国、町に行こうともこのNYが拠点になっていることも、納得できる。今回50歳になっての訪問。四半世紀と思うとなんともしみじみ。25歳のとき研修仲間が撮ってくれたグランドセントラル駅前での1ショット。その1枚はちょっとだけ緊張しながらも、初の国際的な時間を満喫している?ちょっとだけ背伸びした自分がいる。あれからこの前を何度も通り、いろんな出会いもあった。そして今回、久しぶりにその写真を撮った場所あたりに立ってみる。25年のさまざまな思い出がよみがえり、よく25年間無事に過ぎたものだと思い、しみじみとした気持ちになる。今でも、この町を飽きることなく自分の活動の源にしている。75歳になっても来られるようにと願う。足の裏が擦り切れるほどまだ歩ける自分をうれしく思う。たまには節目のとき、その場所に立ってみると見えてくるものがあるかもしれない。
あの写真はもうない。しかし、自分の胸の引き出しにずっとしまってある。
☆上記の原稿は10月18日分ですが、移動時間の都合で17日夜に更新しました。