お世話になっている大切な人。同い年。すでに知り合って10年以上は経っている。その間、公私ともに本当にいろんなことがあった。病気とも戦い、そして今も難病と闘い、その治療に全力を注ぐ。そう、健康じゃなければいい仕事はできない。70歳までは絶対元気に生きるのだと、そのために治療に費やす時間を惜しむことなく、とにかく前向きだ。この何か月間かの痛みから現在の治療にいたる経過を話してくれる。少し涙目になっているような感じがした。本当に痛かったのだな~。代わってあげられなくて、役に立たない言葉しかかけられなくて、とても申し訳ないという思いにもなったりするが、その彼の眼は、涙だけで光っているだけではなく、絶対に元気になるぞ!という強い意志をも映し出して、まるで星飛馬の燃えるまなざしのように見えた。彼は本気だ。だから大丈夫だ。
とにかく苦しい、つらいことをたくさん経験してきたからか、強さを感じた。痛い経験をした人しかわからない、それを乗り越えようとする力。
苦難を経験してきたからこその、生きてやる!元気になってやる!の意気込みが違う。彼と時々、おいしい食事を食べられるように、と心から思う。
命は大切にしなければ。五体満足は当たり前ではなく、本当にありがたい。感謝すべきことだ。
おいしいランチでした。いつも聞いてもらってありがとう。味方がいると心強い・・何もできないけれどその友が喜ぶことをひとつでも、ふたつでも・・。
そう、別れ際にお互いに大好きな板チョコを1枚、半分づつに分けた。これを割ってちょこちょこ食べて、元気にがんばろう!という意味だ。1枚の板チョコをこうやってシェアすることで、元気でいようという気持ちまでシェアできるような、苦難も乗り越えられるようなそんな気持ちになってくる。
普通に歩ける自分、それが当たり前と思っていないか?帰り道、階段からころばないようにと、注意を払いながら駅に向かった。