人格を改めて、磨き始める春

雪がちらつく新潟で今週の業務がスタート。最近来るたびに雪に歓迎されているようだ。でも、暦はすでに3月に入っており、すでにいろんな春の訪れを感じる、たとえば企業でいえば、トップの交代の知らせ。このニュースは企業によってその時期もそれぞれの年度の節目や、状況により異なるが、今回の知らせは、まさに春の到来と同時で、身が引き締まるものだ。十数年、お世話になってきた会社の社長の交代。

その知らせを知り、またご本人からメールもいただき、胸が熱くなる。はじめてお会いしたマーケティングの会合。そのときの印象から何も変わらず、その人格、品格そのままに社長業がいつの間にかすっかり板についてこられ、トップの器を実感するようになったのはいつぐらいからか。

尊敬し続けてきた理由は、その人柄にある。誰からも愛され、親しまれ、サービス業らしく人を大切にされる点。人としての魅力ということでもある。

7~8年前だったか、関係者と一緒にナポリの水牛農家を訪ねた際の、牛を見るときの優しい目が忘れらず、本当に優しい方なんだなと・・思ったあのとき。とにかく、一貫して人を大切にし、そこで働く人たちを勇気づけ、信頼できる企業へと導かれた。その社長業も世代交代のタイミングとのこと。

使命をもち仕事をすること、人格品格を磨き、自分が成長することで会社も成長する。そんな会社になってほしい・・という言葉を社員に託されたそう・・。

春。異動や引っ越しや改めての新生活でなくても、よし!人格を磨くぞ!と思うだけでも十分に春のスタートらしい。

人は最後に人についてくる。肩書きには付いてこないと思う。きっと社長業を卒業されても、多くの人々が慕い続けることと思うし、私も同じだ。そして、私もそんな人になろうと心のどこかで思っている。もちろん社長業という意味ではなく、人として、生き方の問題だ。

素晴らしき人たちと長く交流させていただき、応援させていただき、共感させていただけて、本当に幸せだ。幸せな春は、でも、ちょっと甘酸っぱい風が吹く。

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