好きなことであれば、耐えられる

自分で始めたことでも、途中で苦しい、やめたいと思うことが時にはある。やっぱり楽じゃない、やっぱりしんどい、ああ、いやだー。と逃げ出したい自分。そんな悶々とした中のノーベル物理学賞は3名の日本人研究者に決まったという報せ。毎年であるが、この時期に気づかされる、改めて気づかされる。そう、道とはそんな簡単なものではないということ。この先生方のご苦労は何十年にもわたってのもの。その継続が結果を生んだ。自分はどうだ、そんな大したこともやっていないくせに、苦しいと簡単に言う。今回受賞された先生の中でこんなことを話されている方がおられた。「好きなことだから、できたんです。続けられたんです。好きなことをみつけたらいいんです」そのとおりだ。
今自分が進もうとしていること、つらいとちょっと思っていることも本当は好きなことのはず。その過程が苦しいだけで、そのこと自体は好きなはず。たとえば演奏会。演奏すること、人に聴いていただくことは好きなこと。また人が喜んでくださることもとても好きなこと。その場づくりに、企画に集客に苦慮しているだけのこと。何もやらなきゃ苦労もないが、楽しみもない。少々のことで立ち止まるな、自信をなくすな。ずっと地道に頑張る人が、最後には山の頂点に上りつけるのだ。ノーベル賞の季節は、自分の生き方の見直しにもとても効く。

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