新潟県には、10年以上、最近はほぼ毎週通っている。春夏秋冬、上越新幹線の車窓が豊かに変化していくのを眺めながら、いろんな企業さん、事業者さん、その家族、お店・・・などなどその駅の周辺の方たちのことを思い浮かべるのが習慣のひとつ。
新潟は車社会で、実際に暮らすとなると、新潟市の中央区の一部に住む以外、車は不可欠だ。私のように公共交通機関大好き人間にとっては、乗り継ぎがなかなかむつかしい鉄道区。電車の本数が少なかったり、乗り継ぎが悪かったり、天候によっては運休もしばしば・・・。そんな鉄道環境であるが、できる限り自力で電車で移動することを出張の楽しみにもしている。
歩きで見えること、電車で見えること。高速道路はもちろんありがたい存在であるが、やっぱり電車は面白いのだ。
今回、浦佐駅で在来線の乗り継ぎに、1時間以上時間があった。駅にもなにもない。寒い。そういえば・・・近くに自分がかかわったDVDを販売している美術館があったような・・・。ということで、思い立って出かけた、池田記念美術館。なんでもスポーツ専門出版社を創設した方が創られた私設ミュージアムのようだ。駅からタクシーに乗る。乗ればすぐ。雪が今年は少ないな~。運転手とわずかの会話を楽しみながら、現地に到着。復路も予約し、40分の視察とする。そこでみつけた感動の風景。
八海山がこんなに美しく、静かに拝めるロケーションであった。例年であれば、もっと雪があってもっと銀世界なのだろう。
この風景は、自分のピアノ音をお使いいただいた八海山のDVDで見ていたから、少し懐かしくもある。これが本当に八海山。
この自然の巨大アートを目の当たりに、心が落ち着き、また浄化される。
わずかの時間ではあったが、いい乗り継ぎ時間であった。
不便なところには、お宝がある。便利や効率ばかりではなく、小さな宝物発見を求めるのは最高の幸せだ。
おかげで、午後からの仕事も心豊かに、元気いっぱい取り掛かることができた。
不便はいいよ。新潟は多くの学びを私に与え続けてくる。それにしても、雪が少なすぎるのが・・・気になるまだ2月。
待合時間の至福的活用。
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