実家に用事があり、連絡をする。
企業では企業内コミュニケーションは大切ですよ~なんてよく話をさせていただいているが、今の問題は家庭内コミュニケーション。これは人間が社会生活を営む上で一番基本の単位であり、そこでのコミュニケーションこそが一番重要と思っているのであるが、お恥ずかしい話、同じ話を両親それぞれに電話で言わねばならないことも最近多く、一人に言えば通じる状態でないことに、少々のストレスをも感じることもある。
しかし、まあ高齢だから仕方ない・・と思い、それぞれに同じことを言う。なんとも面倒なことだ。
そして、今回も同じような事態。
「おとうにも連絡してやってくれ」という母。またかいな。すると
「今、戦争中なので」とびっくりする一言が聴こえてきて驚く。
よく聞くと、一言話すとすぐ喧嘩になるという状態で、言葉の爆弾をお互いに落とし合っているのだろう。だから話もしたくない、顔も見たくない・・・そう、家庭内別居のような感じだろう。
それにしても、80歳を前に、いい大人というかいい老人は「ただいま戦争中」とのたまうそのパワーには呆れながらも笑えてくる。
「戦争しているんだ~」と言いながら、面倒くさいと思いつつも、どちらが病気であれば、戦争などととも言っていられない。頭も体も、まあ元気だからの現状なのだ。
と、縁起でもない言葉を気遅れもせず口に出すということは日々戦闘態勢のようだ。常に相手に向かう武器をいつも持ち歩いているのだなと想像しつつ、元気よく休戦する日が来ることを願う。
ま、このことは今にはじまったことではない。戦争状態といいつつ、アッシーとして利用するときはしているから、自分勝手というか実は大変平和なのだろう。
ま、夫婦の場合は喧嘩するだけ元気でいい。国が戦争は冗談じゃないが、老夫婦の戦争??穏やかでない部分もあるが、様子をみつつ、見守るとしよう。
いずれにしても、家庭内コミュニケーションは宝物だ。相手がいるだけで、幸せなのだから。
「ただいま戦争中」らしい。
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